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神経抜いた歯は健康な歯とどんな違いがある?②

ここまでにも説明してきましが、

歯はエナメル質、象牙質など様々な組織から成り立っていますが、

その一つ、歯の中心を神経が通っている組織があります。

それを歯髄と言います。

この歯髄の中を取り除くことが「神経を抜く」ということでしたよね。

 

これとは、逆に、虫歯治療をしていようと、この歯髄を取り除いていない状態の歯は「神経のある歯」となります。

 

難しい言葉で言うならば、

神経のある歯(神経の生きている歯)を『生活歯(せいかつし)』と言い、

神経を抜いた歯(神経の無い歯)を『失活歯(しっかつし)』と言います。

 

 

では神経のある歯(生活歯)と神経を抜いた歯(失活歯)には、一体どんな違いがあるのでしょうか?

 

まず、神経と言われるだけあって、これは歯で感覚を感じるために必要なものです。

歯が痛い、冷たいものがしみるといった感覚です。

そして、意識は「痛い」や「しみる」ということほど、意識はできませんが、

食べ物の温度なども感じています。

無意識ですが、温度を感じることによって、食べ物が美味しいなぁと感じたりすることに一役買っています。

 

では、神経を抜いた歯はどうでしょう?

 

神経を抜いてしまっているので、生活歯のように、

「痛い」や「しみる」という感覚を感じることはありません。

もちろん、温度もです。

 

歯が痛いのや知覚過敏で冷たいものがしみる状態というのは、嫌なものなので、失活歯になって、感じなくなるなら、そっちの方が良いなぁ!と思われることでしょう。

 

確かに痛みを感じないのは、嬉しいことですが、痛みを感じるということは、身体が「悪いところがあるよ」と教えてくれているサインなのです。

そのサインに気づけなくなってしまうと、別の形で気づいた時には・・・となりますよね。

 

神経のある歯(生活歯)の状態が、健康な歯の状態です。

これは、神経の有無だけの事を言っています。

虫歯の処置をしていても、その虫歯が神経にまで到達しておらず、神経を抜かなくてよかった場合は、生活歯です。

 

では、反対に、虫歯が大きく神経に到達していた場合や、強すぎる噛み合わせによる神経の炎症や、知覚過敏による神経の炎症を抑えるために、神経を抜いた場合は、失活歯となります。

 

この生活歯と失活歯には、メリット・デメリットがあります。

とは言え、健康な状態の生活歯のデメリットと言うと・・・

痛みを感じること位でしょうか?

と言っても、これは失活歯のデメリットに通じますが、痛みを感じることは、とても大切なことです。

 

では、痛みを感じることが何故、大切なのか?

できることなら、痛みなんて感じたくありませんよね。

しかし、身体の他の部位もそうですが、身体は痛みなどを感じることによって、不調を気づかせてくれます。

例えば、足を骨折をしていたとします。

でも、痛みも感じません。それに炎症を起こしているのに、発熱することもありません。

こんな場合、見るからに足が変な方向に曲がっているとかであれば、目で見て気づくと思いますが、そうでなければ、自分が骨折していることに気づかないと思います。

でも、実際は骨折してしまっているので、気づかず放置してしまうことになります。

そうすると、適切な処置ができず、骨はおかしな状態のまま、固定されてしまうということになってしまいます。

もちろん、他への負担もかかってきてしまいますよね。

 

これは、歯でも同じことが言えます。

神経を抜いた歯は、もう虫歯にならないと思っている人も多いと思いますが、

実は、虫歯になります。

また、この一度神経を抜いた歯は、治療の際に、歯に金属の被せ物をして治療完了することが多いです。

こうして被せ物がかぶさっている状態の歯が虫歯になると、目で見ただけでは被せ物で分かりません。

そして、痛みがないので、気づくことがなく、気づいた時には、

虫歯が大きくなっていて、被せ物の中でボロボロになっており、被せ物が外れて気づくなんてことも多いです。

そして、さらに根管と言われる神経があった場所が、虫歯の細菌に感染してしまうこともありますが、そうなった時に気づかず、膿が出るほど感染して、歯茎が腫れて、初めて痛みを感じることもあります。

 

そして、この感染はひどくなると、歯茎の中にある歯を支えている骨を、ダメにしてしまい、最悪の場合、歯自体を抜かないといけない状態にまでなってしまうこともあります。

 

ですので、痛みを感じることが出来ていれば、早期に虫歯を発見できていたかもしれないことを考えると、やはり「痛み」や「しみる」を感じることは、大切なことだと言えますね。

 

そして、神経を抜いた歯というのは『歯髄』を取り除いた歯のことでしたよね。

この「歯髄」には神経だけでなく毛細血管も通っているので、これによって歯全体に栄養を行き渡らせる働きをします。

しかし、歯髄を取り除いたことによって、栄養が行き渡らなくなります。

その結果、歯は脆くなってしまいます。

健康な神経のある歯が、緑生い茂る木だとすると、神経を抜いた歯は、枯れ木のようなものです。

 

歯医者さんで、神経を抜くことを勧められた場合、もちろんそれなりの理由があり、必要な処置として先生に勧められていることだと思います。

虫歯などによって、神経を抜く必要がある場合は、それ以上ひどくならないうちに、きちんと治療することが大事です。

 

しかし、最近では、審美歯科などで、芸能人のような綺麗な歯並び、白い歯にするために、自身の健康な歯を削って、被せ物をするという方法があります。

この治療は、確かに見た目が美しくなります。

しかし、健康な歯を削る上、神経を抜かなくてはならない場合があります。

虫歯にもなっていない健康な歯の神経を!です。

 

確かに歯が綺麗なことは、素敵だし良い事ですよね。

しかし、一度抜いた神経は、二度と戻す事は出来ません。

神経がある事によって痛みや、感覚を感じることができます。

神経を抜いた歯では、痛みなど感じれず、再度虫歯になってしまった場合、かなり悪化してからでないと気づきにくいです。

そして、枯れ木のように栄養を失った歯は脆くなります。

 

必要性があり、神経を抜く事は治療として、オススメします。

しかし、神経がある健康な歯は、お金をいくらかけても買うことが出来ません。

神経を抜いた歯はどうなるのか、健康な歯はどうなのかを理解した上で、治療をされるといいですね。

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