前回は、普通の歯ブラシでの手磨きのメリットとデメリットを挙げて
お話ししました。
歯ブラシはコスト面で安いことや、種類が豊富であることがメリットとして
ある反面、磨き残しが気になること等がデメリットとしてありましたね。
では、電動歯ブラシは、どうでしょうか?
なかなか高価なものなだけに、簡単に手が出ないけど、
高いなら、やっぱりその分、良いものなんじゃないかな?
と思いますよね。
では電動歯ブラシのメリットですが、
- 手磨きでは、取り除きにくい歯垢を、除去できる
- 磨く場所によって磨き易い、磨き難いがなく、全体を磨くことができる
- ブラッシングの時間が短い
続いてデメリットは
- 価格が高い
- 振動が気持ち悪い
- 歯や歯茎を傷めてしまう
などです。
どちらにも、意外だと思う項目があるかもしれませんので、
簡単に説明しますね。
価格が高いことは、説明いらずかと思いますが
やはり、普通の歯ブラシは数百円で購入できるのに対し、電動歯ブラシは
数千円〜1万円を超えるものまであります。
安くても数千円と考えると、いつも普通の歯ブラシに換算すると、
かなり高く感じますよね。
そして、歯ブラシのデメリットにあった
「磨く場所によって、得意、不得意があり、磨き残しが出てしまう」というのは、
電動歯ブラシなら、使い方をきちんとすれば、しっかり歯に当てるだけで、
きちんと万遍無く、短時間で磨くことができます。
しかし、これは、あくまで電動歯ブラシの正しい持ち方、使い方ができてこその効果です。
これを、もし誤った使い方で使っていると、余計に
歯茎や歯を傷つけてしまうことになります。
また、歯垢を落とすために、超高速の微振動が起こるので、それに慣れるまでは、
その振動が気持ち悪い感じがするという声も、よくあります。
振動は、毎日使っていると、個人差もありますが1週間もすれば、慣れるものですが、
その前に使用をやめてしまう人もいます。
電動歯ブラシも、一長一短ですね。
となると、歯ブラシと電動歯ブラシは、結局どちらが良いのでしょうか?
歯ブラシにも電動歯ブラシにも一長一短あるとお話ししましたが、
「じゃあ結局どちらにしたら良いの!?」
となってしまいますよね。
どちらにすると良いのか?
それは、効果を知ると選択しやすくなるかもしれません。
では、電動歯ブラシですが
最近ではテレビのコマーシャルなどで、よく見かけますよね。
どれも、電動歯ブラシと思っていませんか?
電動であることは、間違いありませんが、実は違いがあるのです。
そのために、電動歯ブラシと言うと、安いものから高いものなら2万円くらいと
価格にも大きな差が出てきます。
では、一体どんな種類があるのでしょう。
3つの種類に分けられます。
①電動歯ブラシ
②音波ブラシ
③超音波ブラシ
もちろん、目的は歯磨きなので、歯についた汚れ、歯垢(プラーク)
を落とすことです。
これ、すべてひっくるめて、電動ブラシとして認識されていますが、
種類により、磨き心地も全然違います。
まず電動ブラシですが、これは歯ブラシが手動ではなく、その名の通り「電動」
で動くものです。
歯ブラシのヘッドが動くことにより、歯垢を落とします。
それ以上の効果はなく、シンプルに歯ブラシを手動でシャカシャカしなくて
良いというものです。
次に音波ブラシ。
電動ブラシ同様、歯ブラシのヘッドの振動で歯垢を落とすことに加え、
これには音波を出す特徴があります。
音波によって高速の水流を起こし、その水流の力によって歯垢を落とします。
この音波には、歯垢を落とすだけではなく、その作用により、プラークの中に大量にいる細菌の繋がりを
断ち切るという効果があります。
そして、その音波ブラシより、さらに振動によって、歯垢を強力に除去するのが超音波ブラシ。
超音波ブラシも音波ブラシ同様、プラークの中の細菌を断ち切ることができます。
そして、細菌が付着しにくい歯にもしてくれます。
手磨きでは、綺麗に磨くことはできても、細菌を断ち切るということまでは
出来ないので、その点では、音波ブラシや超音波ブラシは、とても優れて
います。
また磨いた後も、歯医者さんでクリーニングした後のような歯のツルツル感を味わうことが出来ます。
もし、電動ブラシを買おう!と思うのであれば、値段は少しお高いですが、
「音波ブラシ」もしくは「超音波ブラシ」を購入されると、良いと思います。
電動歯ブラシを、もし購入するのであれば、電動歯ブラシより
音波ブラシ、もしくは超音波ブラシの購入をお勧めしました。
となると、
「やっぱり手磨きではダメなの?」
「虫歯になるの?」
と思われるかもしれません。
結論から言うと、手磨きだからと言って虫歯になるわけではありません。
そして、逆に言うと、どんなに高価な超音波ブラシを使っていても、虫歯には
なります。
せっかく高い歯ブラシを買って、虫歯になるなんて・・・
と思いますよね。
確かに歯ブラシは、歯磨きするのに、とても重要なツールです。
なので、自分の歯並びや、歯の状態に合っていない形状や硬さ、大きさのものを使っていると、
逆に歯茎や歯を傷つけてしまうことになります。
それゆえ、歯ブラシ選びは、とても大切です。
勿論、市販されている歯ブラシでも構いません。
ただ、自分に合っていると思っていても、歯科医師や歯科衛生士と言ったプロの目から見ると、
合っていない場合が多くあります。
ですので、お勧めとしては、歯科医院でお口のなかを見てもらって、自分に合った歯ブラシを
選んでもらうことです。
これは、手磨き用の普通の歯ブラシでも、電動歯ブラシでも、同じことが言えます。
そして、歯ブラシと同じだけ大事なのが、正しい磨き方です。
歯磨き粉の発泡作用で、爽快になり、磨けた「気分」になってしまっていることが、
とても多いのですが、実際はほとんど磨けていません。
なので、これも歯ブラシを選ぶのと同様に、プロである歯科衛生士さんに一度は
指導してもらうことをお勧めします。
そして、自分の歯に合った歯ブラシと、正しい磨き方が出来れば、
普通の歯ブラシでも、十分です。
ただ、音波などの効果はないので、その点を求めるなら、音波ブラシ
などが必要になります。
しかし、これも音波が出ているから完璧に磨けると言うわけではありません。
歯ブラシ同様、磨き方が大事です。
と言っても歯ブラシのように自分でシャカシャカするわけではないので、
歯に対して正しい当て方がありますので、それを正しく行うことで、
きちんと磨くことが出来ます。
繰り返しになりますが、歯ブラシと電動ブラシ
どちらも一長一短あります。
そして、自分に合ったものを、正しい磨き方で使用することにより、
初めて効果があります。
なので、どれも特性を理解した上で、自分に合ったものを、プロに選んでもらうことをお勧めします。