Dr.齋藤
自身の歯を失って、根っこなども抜いてしまった方に、生体親和性の高い金属「チタン」でできたインプラントという人工歯根を骨の中に埋め込んで、その上に人工歯を被せ、天然の歯の代わりを作る治療です。
取り外しをすることなく、また、部分入れ歯のように隣接する歯に留め具を引っ掛けたり、ブリッジのように健康な歯を削ったりすることもありません。
Dr.丸尾
基本的には使い続けられます。
ただ、使っていく中で被せ物(人工歯)が壊れたり、インプラントが埋まっている歯ぐきが歯周病になる(インプラント周囲炎)こともありますので、正しいセルフケアの実践はもちろん、歯科医院でのメンテナンスをしたりなどの定期的なチェックを必ず受けましょう。
Dr.齋藤
インプラントに被さる人工歯は、周囲の天然歯との調和を加味して作っており、かつ白い素材のセラミックやジルコニアは自然な色味となり、人に気づかれることも少ないかと思います。
Dr.丸尾
明確な年齢制限はありませんが、お子さんの場合は今後の骨や顎の成長に関わってくるので、成長期の子供は避けることをお勧めします。
Dr.齋藤
はい。基本的には糖尿病に罹患されている方もインプラント治療を受けられます。
ただ、インプラント治療はその過程で “インプラントを埋め込む” という出血を伴う処置がありますので、糖尿病の方の血糖値があまりコントロールされていない状態だと細菌感染しやすいというリスクがあります。
インプラントの成功率が下がったり、持ちが悪くなったりする場合もあります。
その病状によってしっかり内科医と連携する必要もありますので、糖尿病の方はしっかり血糖値コントロールされてから、インプラント治療を受けた方が安心でしょう。
Dr.丸尾
今現在、お口の中が歯周病という状態であまりにもコントロールされていない場合だと、せっかくのインプラントも長持ちしづらいです。
インプラント自体は虫歯にはなりませんが、インプラントが埋まっている歯ぐきや骨は歯周病になりますので(インプラント周囲炎)、しっかり口腔環境を改善し、歯周病リスクをコントロールしてから治療を進められることを強くお勧めします。
Dr.丸尾
当然それぞれの状態によりますが、歯をたくさん失っているからといって全部の本数分が必要かというと、そうではありません。
大多数の歯を失っていても、少数本のインプラントで、ブリッジや入れ歯状になった複数構成の人工歯を固定させることもできます。
どんな治療計画が適しているか、担当歯科医師と相談の上、決めていきます。
Dr.齋藤
何年も歯が無い状態で、骨が平らになっているような方はすぐにでも始められるので、3〜4ヶ月くらいで治療は終わります。
ですが、今ある歯が悪くなったことで抜歯から必要な場合は、抜歯後の治癒期間も含めて8ヶ月から10ヶ月、もしくは1年ほどかかる場合もあります。
患者様それぞれの状態によって異なりますので、まずは相談・検査をお勧めします。
Dr.丸尾
前歯や小臼歯などの見える部分であれば、仮歯のようなものを入れる場合もあります。奥歯の場合、その歯が無いと食べ物が噛めないなどの支障があれば一時的に入れ歯を使ったり、仮歯を使ったりする場合もあります。
インプラントの場所や本数など、ケースバイケースなので、担当の歯科医師と相談していきます。
Dr.齋藤
基本的に入院の必要はありません。
手術中に使用する麻酔も一般的に局所麻酔で意識を保ったままなので、全身麻酔と異なり意識回復のための時間が必要になることもなく、手術後の帰宅も安心です。