食事中に歯が「キュッキュッ」と音を立てることがありますよね。この音、実は意外に多くの方が経験しているものです。歯を磨いている時ではなく、食事中に聞こえるこの音には、いくつかの原因が考えられます。今回はその原因と、どう対策すれば良いのかをご紹介します。
1.食べ物の摩擦で発生する音
食事中に「キュッキュッ」と音がする最も一般的な原因は、食べ物と歯の摩擦です。特に乾燥したもの、例えばお煎餅やクラッカー、硬いパンなどを食べると、この音が発生することがあります。食べ物が歯と擦れることで、その摩擦が音として聞こえるのです。
この場合、特に問題はありませんが、もし歯に過度の圧力をかけて食べているような場合、歯の表面が傷ついてしまうことも考えられます。過度の力を加えないよう注意が必要です。
2.口腔内の乾燥
もう一つの原因は、口腔内の乾燥です。唾液は歯の間や歯と食べ物の間を滑らかにしてくれますが、唾液の分泌が少ないと食べ物が歯に引っかかりやすくなります。そのため、食事中に「キュッキュッ」という音が鳴りやすくなります。
口腔乾燥の原因は、例えば水分をあまり取らないことや、喉の乾燥、口呼吸が続くことなどです。これらが原因で口の中が乾くと、食事中にこの音が発生しやすくなります。
3.歯の詰め物やクラウンの影響
もし歯に詰め物やクラウン(人工の歯)を入れている場合、その周囲で音が鳴ることもあります。詰め物が外れかけている場合や、クラウンと歯の間に隙間ができていると、食べ物がその隙間に入り、音が発生することがあります。このような場合は、歯科医院でチェックしてもらうことをお勧めします。
4.歯ぎしりや食いしばり
「キュッキュッ」という音が食事中ではなく、食事の合間に歯を食いしばったり歯ぎしりをしている場合もあります。これが原因であれば、食事中に音が発生することがあるかもしれません。歯ぎしりや食いしばりは歯に大きな負担をかけ、歯の摩耗や痛みの原因になることもあります。
もし普段から自覚がある方は、寝ている間の歯ぎしりを防ぐために、ナイトガードを使うことをお勧めします。これにより、歯にかかる圧力を分散させ、摩耗を防ぐことができます。
5.音が気になる場合の対策
もし食事中の「キュッキュッ」という音が気になる場合、いくつかの対策を試してみてください。
- 十分な唾液分泌:水分をこまめに摂取し、口腔内を乾燥させないようにしましょう。特に食事中は、少しずつ飲み物を飲みながら食べると、音を防ぐのに役立ちます。
- 柔らかい食べ物を選ぶ:硬い食べ物よりも、柔らかく食べやすい食材を選ぶことも音を抑える手段です。
- 歯科医院でのチェック:もし詰め物やクラウンが原因だと思われる場合は、歯科医院で早めに診てもらいましょう。
まとめ
食事中に歯が「キュッキュッ」と鳴る音にはいくつかの原因があり、ほとんどの場合、特に大きな問題はありません。しかし、音が気になる場合は、乾燥を防いだり、食べ物を工夫することで対策を取ることができます。また、歯に異常を感じた場合や詰め物の不具合が考えられる場合は、早めに歯科医院で確認してもらうことをお勧めします。
日々の食事を楽しく、そして健康的に過ごすために、自分の口腔内の状態にも気を配っていきましょう。
歯の神経を大切にする歯医者さん!
九段下駅前歯科
九段下駅・水道橋・神保町駅付近から
来院される患者さんが多いです