「歯周病は自分には関係ない」と思っていませんか?
日本人の3人に2人は歯周病になっているといわれています。
無自覚、無症状のまま、歯周病になっていることも少なくありません。
どのようにして歯周病を予防するかについて、お話しします。
歯周病の予防として基本となるのが、プラーク(歯垢)の除去です。
毎日の歯磨きでプラークを取り除くのですが、自己流の歯磨きではしっかり落としきれていないことも考えられます。
正しく歯磨きをすることで、しっかりとプラークを取り除きましょう。
歯磨きをするときは、歯と歯ぐきの境までこまかく磨くようにしましょう。
強くゴシゴシ擦る必要はありませんので、優しい力でこまかくハブラシを動かしていきます。
でこぼこしているところは、歯のかたちに合わせてブラシの向きを調整して磨きましょう。
ハブラシだけでは落としきれない汚れには、デンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフトブラシなどが有効です。
詳しい使い方や選び方などは、歯科医院で教えてもらえますので、きちんとした指導のもとでの使用をおすすめします。
歯周病を予防するためには、免疫力を向上させることも大切です。
疲れが溜まっていたり、ストレスが多い生活をしていると、さまざまな病気に感染しやすくなります。
歯周病は細菌感染による病気ですので、栄養バランスの取れた食事や良質な睡眠、禁煙など生活習慣を見直すことでリスクを下げることができます。
全身の健康のためにも、是非気をつけていきましょう。
「あれっ、もしかして歯周病かも?」と感じたら、早めに歯科を受診しましょう。
早めに対処することで、歯周病の影響を最小限に抑えることができます。
歯周病の初期症状は、おくちの中がなんとなくネバネバしたり、ハブラシで出血したりする方が多いです。
これは、歯周病菌が増えることにより起こります。
歯周病菌は、ほとんどの人のおくちの中に常に存在するのですが、量が少ないときには歯周病になりません。
ですから、プラークをしっかり除去して細菌の数を減らすことが、もっとも歯周病の予防として有効な方法です。
歯科医院では、おうちでのセルフケアでは落とせないような汚れも、特別な器具や機械で取り除きます。
おくちの中の細菌をゼロにすることは不可能ですが、できる限り減らすには、専門的なプロフェッショナルケアが不可欠です。
歯周病が気になったら、なるべく早くに歯科医院で診てもらいましょう!