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虫歯を削ると歯は脆くなる?①

残念ながら虫歯ができてしまった場合、それは削って取ることが基本です。

しかし、歯を削ること脆くなり、それ以外にもたくさんのデメリットがあります。

 

大人になってから虫歯になったり、問題が出たりする歯は一度治療したことのある歯が多いのです。

特に神経を抜いた歯は問題が出やすいです。

 

また、虫歯は治療したほうがいいのですが、すぐに治療を必要としない虫歯もあります。

 

他にも削るのを防ぐために最近では技術が発達し、削らなくても治療できる方法も出てきました。

 

虫歯ができると当たり前のように削っている歯、もしかしたら削らなくてもいい場合もあるかもしれません。

歯を削るとなぜ脆くなるのでしょう。そしてどのようなデメリットがあるのでしょう。

 

 

まずは歯の構造からお話ししていきたいと思います。

 

歯の一番外側はエナメル質というものでできています。

エナメル質は骨より硬く、人間の身体の中で一番硬いのです。

 

そのエナメル質の内側に象牙質(ぞうげしつ)という部分があり、更にその中に歯髄(神経)が入っています。

 

虫歯は、虫歯菌が糖を栄養として歯の表面をどんどん溶かしていきます。

そのため歯の表面から進行していくのですが、その最も硬いと言われるエナメル質の部分の進行が終わると、象牙質へ進行していきます。

 

象牙質はエナメル質ほど硬くはないので、象牙質に達してしまったらエナメル質に比べてあっという間に進行してしまいます。

 

そして虫歯が神経に近づいていき、達してしまうと神経を取ることになってしまいます。

神経を取ることを抜髄といいます。

 

神経に達しなくても、近づいていく段階で痛みが出る場合が多く、達する前に抜髄する場合も多いです。

 

抜髄すると痛みを感じないのですが、神経がなくてももちろん虫歯はできます。

虫歯で抜髄した場合は被せ物をすることが多いのですが、痛みを感じない分さらに気付きにくいので、気づいたらもう歯を残せないくらいの虫歯になっていたり、虫歯により歯が弱くなって割れたりということも可能性としては十分にあります。

 

そういった場合はもう歯を抜くしか手段がありません。

このようにして虫歯は進行していきます。

 

虫歯は自然に治るわけでも進行が止まるわけでもないので、治療はしなければいけないのですが、削ることによって歯が弱くなり、そして多くのデメリットも出てきます。

 

削った歯は元の歯よりも脆くなります。

そのため、割れたり欠けたりということも起きやすくなってしまいます。

そうすると先ほども言ったように抜かなければいけなくなる場合も出てくるのです。

そうなってしまう理由を説明していきます。

 

 

さらに虫歯になりやすくなる

歯の表面は先ほども説明したようにとても硬くて、ツルツルしています。

歯を削ることによって象牙質が出てくるとそこの部分は柔らかいのでエナメル質よりもずっと虫歯になりやすいです。

または歯を削ることによって詰め物や被せ物をしますが、歯とそれらの段差などに汚れはつきやすいため、そこから虫歯になることが多いです。

 

 

神経に近づきしみやすくなる

歯を削っていくと歯の中心にある神経に近づいていきます。

神経は痛みを感じるところなので、冷たいものや温かいものがしみるようになったり、知覚過敏が起こったりします。

また、神経に刺激が与えすぎるとそれに耐えられなくなり中で神経が死んでしまう場合もあります。

それに気付かず放っておくと、感染し膿が出ることがあります。

 

以上が削った歯が脆くなる理由です。

当たり前ですが削った歯は元に戻ることがないので、不要に削ってしまうことはとてももったいないです。

食事は自分の歯で食べたほう歯触りや歯ごたえを感じることができるため、おいしく食べることができると思います。

今後できれば死ぬまで使っていきたい歯なので、慎重に判断することが必要です。

 

ですが、虫歯の治療では健康なところまでたくさん削る場合があります。

治療内容にもよりますが、詰め物や被せ物をする際、取れないように安定を取れなければいけません。

そのために健康なところまで削らなければいけないのです。

ただ最近ではあまり歯を削らなくても虫歯が治療できる方法が研究、開発されてきました。

 

それについては次回で紹介していきたいと思います。

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